国内線20エアラインの運航規模比較

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世界の航空業界の再編、規制緩和、LCCの台頭などの動きが日本の空に影響し始めてから久しいですが、ふと気がつくと現在、日本の国内線には20もの航空会社が定期便を運航しているではありませんか。20世紀の終わりごろまでの、主要路線をJAL・ANA(と子会社)がほぼ独占していた時代を知っている身にとっては・・・、もうコレ、別世界ですね

その20社は路線・サービス・格安の運賃などで競合するものしないものなどさまざまですが、各社の実際の事業規模や市場シェアはどうもよく分かりません。ということでさっそく、国交省が公開するデータを独自にシンプルなインフォグラフィックスにまとめてみました。(画像をクリックするとインフォグラフィックスのサイトに遷移します。各社の表示は順不同です。分かりにくい社名略称は文末を参照ください)。

人型のピクトグラムの数は各社の2015(平成27)年度の国内線の「輸送人キロ」と「旅客収入」(ボタンクリックで切り替わります)を示しています。「輸送人キロ」とは定期路線の運航総距離と旅客総数を掛けた数値で、航空会社の総合的な運航規模を比較する基準の一つです。ピクトグラムにマウスを重ねると社名略称と数値が表示されます。

ANAとJAL本体の規模が大きいことはそれなりにイメージできるものの、そのほかの会社のそれぞれのデータや比率については、想像どおりのものもあれば、ほほぉ、とどこか意外なものもあります。輸送人キロ(運航規模)と収入とで、全体に占める比率が微妙に異なるのも興味深いところ。また漠然とした予想と結果のギャップから、各エアラインに対する自身の認知度やイメージが、事実ではなく日々目にする広告やブランディングなどにかなり影響されていることも分りますね。

ピクトグラムの下には、大手とそれぞれに関連する会社を便宜的にグループ分けして(*)、独立系などど比較するグラフィックを、さらには各グループ内での各社を比較するグラフィックも付加しました。これらはバブルの大きさで数値を表します。ご参考まで。

国内航空の現状がざっくりと分かりましたが、さて、日本の空は今、群雄割拠の時代なんでしょうか?あるいは20世紀終盤とあまり変わらない大手の寡占が続いている状態なのでしょうか?んー、その答えは簡単には判断がつきませんが、賢い旅行者としてはこのようなデータやそれが意味するところを自分なりに読み取れるようになりたいもの。それがこれからのスマートな空の旅に大切になってくるかもしれませんね。

*表記の航空会社グループ「ANA + 関係7社」「JAL + 関係7社」には経営上の子会社・系列企業だけでなく、コードシェアや業務提携などだけの関係を持つエアラインが含まれます。
*スカイマークは独立系として表示してあります。
*バブルのインフォグラフィックスがスマホで正しく表示されない場合は、タブレットまたはPCでお試しください。
*データソース: 国土交通省「特定本邦航空運送事業者に係る情報(平成27年度)」「特定本邦航空運送事業者以外に係る情報(同)」

[略称説明(一部分かりにくいものだけ)] Oriental Air: オリエンタルエアブリッジ、HAC: 北海道エアシステム、JAC: 日本エアコミューター、JTA: 日本トランスオーシャン航空、AMX: 天草エアライン、RAC:琉球エアコミューター、Spring JP: 春秋航空日本、New Central: 新日本航空、Toho Air: 東邦航空

(written and edited by Keizo Yamamoto)